本ページでは福祉業界(介護・障害・保育)で働きたいと思っている方へ、『いい職場』を見つけるためのワンポイントアドバイスをさせていただきます。

■本ページのアジェンダ
・いい職場で働くべき理由について
・いい職場の見つけ方について

なぜ『いい職場』で働くべきなのか

よく福祉の現場で働かれている方へ「なぜ今の職場で働いているんですか?」という質問をさせていただくと「家から近かったから」という回答が返ってきます。
通勤の利便性のことを考えると、これは決して間違った答えではありません。
ただ、『家から近い』という価値観だけで就職先を決めてしまいますと、たまたま家から近い職場がその人にとって『いい職場』だったらいいのですが、そうでなかった場合は『転職』という選択肢をとることになります。

いま福祉業界(介護・障害・保育)は人材不足のため、転職しても比較的次の職場が見つかりやすく、転職をそこまで気にする必要はないのですが、福祉以外の業界ではそうではありません。
通常は、転職をすればするほど、『転職歴』が増えていき、次の転職先が見つかりづらくなります。

皆様自身が企業の人事担当者だとした場合、同じスキルの人で『転職歴が1社の人』と『転職歴が10社の人』が同時に応募してきたとしたら、どちらを採用したいでしょうか?
誰もが退職リスクを恐れて、「転職歴が1社の人」と回答すると思います。

もちろん転職自体を否定しているわけではありません。
今は転職をすること自体が当たり前の世の中ですし、中にはやむを得ない事情もあると思います。
ここでお伝えしたいのが、皆様自身のキャリアや人生を守る意味でも、転職歴は少ない方が転職活動時に有利だということです。
本当に行きたい会社ややりたいことが見つかった時に後悔をしないためにも、転職歴をあえて増やす必要はないのです。
また、そもそも転職をせずに1社目から長くやりがいをもって働ける職場を見つけられると尚よいですよね。

『いい職場』の見つけ方とは

それでは、福祉業界で『いい職場』を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
『いい職場』かどうかを見極めるための一つのポイントとして、『離職率』というキーワードがあげられます。
人が辞めない職場というのは、それだけ魅力的であると言うことができます。
ただ、この離職率を公表している法人は多くありません。
皆様自身の目で『人が辞めない職場』かどうかを見極める必要があるのです。

ここで、福祉業界の離職理由を介護業界、保育業界のそれぞれから見てみましょう。
厚生労働省の調査によると介護業界の離職理由のTOP5は下記になります。
1.職場の人間関係に問題があった
2.結婚・出産・妊娠・育児
3.理念や運営のあり方に不満があった
4.他に良い仕事・職場があった
5.自分の将来の見込みが立たなかった

同じく厚生労働省の調査で保育業界の離職理由のTOP5は下記になります。
1.就業時間が希望と合わない
2.賃金が希望と合わない
3.仕事の内容が合わない
4.休暇が少ない・休暇がとりにくい
5.雇用形態が希望と合わない

介護業界、保育業界の両方に共通して言えるのは、離職理由の中に入社前に企業の採用ホームページや面接の場で確認可能な事項がいくつかあるということです。
たとえば、『就業時間』や『平均残業時間』、『給与形態』、『雇用形態』、『育休・有給の有無・取得率』、『キャリアプラン』などは事前に確認可能でしょう。
事前の確認がないまま入社をしてしまい「やっぱり思っていたのと違う」と離職をするのは、説明不足であった企業側にも非はあるのかもしれませんが、少なからず就職者・転職者の方の確認不足という側面があることは否めません。
皆様は入社前に上記事項については必ず確認をするようにしましょう。

特に注目していただきたいのは、『職場の人間関係』と『理念や運営のあり方』『仕事の内』になります。
これらは、企業のホームページや面接の場などの表面的な情報だけでは確認しづらいといえます。
『職場の人間関係』『理念や運営のあり方』『仕事の内容』の確認については下記の確認方法がお勧めです。
①職場見学
②面接官以外の実際に働いている方との面談

実際に①、②ともに面接時や入社前に企業や施設に依頼しても全く問題がない内容になります。
依頼したとしても皆様の評価が下がることはありません。
とくに『理念や運営のあり方』については、企業のホームページにいくら素晴らしいことが記載されていたとしても、実際の現場ではそれらが浸透・実行されていないケースも多々見られます。
ぜひ①、②を通じて見極めていただければと思います。

ここまでの話をまとめると、『いい職場』は入社前に確認可能です。
〚『いい職場』を見つけるための確認事項
□給与・キャリアプラン、勤務時間・休日数、有給・育休取得率、雇用形態等の労働環境
□職場の雰囲気、人間関係
□企業・施設の理念(ビジョン)と現場におけるその実践度合い
□日々の業務内容

福祉業界(介護・障害・保育)で働くのであれば、ぜひ皆様自身の目で『いい職場』を見極めていただき、長くやりがいをもって働ける企業・施設で働いていただければと思います。

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