〚介護トピックス〛訪問介護の魅力訴求

訪問介護領域の人材不足が業界の中では、いま深刻な問題となっています。
人材不足だけでなく、訪問介護領域で働く就業者は年々高齢化しており、いま訪問介護員の4人に1人が65歳以上となっています。
【参考】訪問介護員の高齢化に関する記事

そのような市況感の中でも、採用に成功している訪問介護事業者が存在します。
なぜそういった事業者が存在するのでしょうか。
それは、訪問介護という働き方ならではのメリットを訴求してそれが求職者に受け入れられているためです。
訪問介護事業所には、施設型では難しく、訪問介護でしかできない打ち出せない採用メッセージがあります。

ここでいくつか、効果的な訪問介護事業所の採用メッセージの打ち出し方の事例を共有させていただきます。
◆訪問介護ならではの採用メッセージの出し方
① 時間単位による就業が可能なため、残業が発生しづらく、ワークライフバランスを意識した働き方がしやすい
② 時間単位での就業が可能なため、働く時間に融通が利きやすい。プライベートや家庭を意識した働き方ができる
③ one to oneのサービス提供が多いため、一人一人の利用者に向き合ったオリジナルの仕事ができる
④ 資格が必要な仕事であるため、日本全国どこでも働くことができる
⑤ 利用者の「日常」に寄り添ったサービス提供が必要であるため、これまでの人生経験を活かすことができる
⑥ 年齢に関係なく、働くことができる業界・業種である
⑦ 自宅の近くで働くことができる
⑧ 閉じられた環境での就業ではなく、自分の裁量権を持って働ける環境である
⑨ 利用者だけでなく、家族とも触れ合う機会が多く、利用者から感謝される機会が多い
⑩ 基本的には夜勤がない
⑪ 非正規雇用で働く場合、施設型の職場よりも時給が高いことが多い
など
これらは、福祉業界・介護業界の中だけではなく、他の業界と比較してもしっかりと打ち出せる魅力であるといえるでしょう。

また、実際にそうして採用成功している訪問介護事業者も共有をさせていただきます。
株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズ
株式会社土屋

もちろん訪問介護の仕事は初任者研修以上の資格が必要となりあすが、行政や自治体の助成金を活用すれば、求職者や働き手・事業者の費用負担が少なかったり、0円で資格取得するケースもあります。
行政や自治体では、介護職員の人材不足解消のために、業界未経験者に対して資格取得支援を積極的に行っているためです。

訪問介護事業を展開している事業者の人事担当者は、訪問介護ならではの打ち出し方をしてみてはいかがでしょうか。
こういった訴求の仕方は未経験無資格の方を業界に呼び込むことが可能な素晴らしい取り組みであるといえます。
業界へのポジティブな情報発信については福祉業界・介護業界の就業人口増加にもつながる取り組みであるため、人事担当者としてぜひ一度検討いただければと思います。

fukushijinji

Share
Published by
fukushijinji