介護施設における見守りセンサーの活用やロボットの導入による”利用者”への効果が注目を集めています。
最近では厚生労働省も介護業界における人材不足の対策の一環として介護施設のDX化を推奨しています。
もともと施設のDX化は施設や介護スタッフの業務効率という観点から注目をされてきましたが、実は利用者にとってもメリットがある取り組みだといま話題になっています。
利用者にとっての施設のDX化のメリットとしては以下の事項が考えられるでしょう。
① 介護スタッフの業務が効率化され、スタッフが空いた時間で利用者とスタッフとでコミュニケーションが取れる
② 過度な見守りを快く感じない利用者にとって、見守り関連のDXツールの導入により、利用者が必要なタイミングで介護スタッフと接点を持てるようになる
③ 人間よりも介護ロボットの方がコミュニケーションが取りやすい利用者のニーズを満たせる
④ 施設のDX化を通じた利便性の高いサービスを利用者も受けることができる
など
特に②や③については、介護を提供する側の人間からすると目からうろこの事実ではないでしょうか。
介護業界では介護サービスは人間による暖かなコミュニケーションが一つの重要な要素だと考えられているためです。
ただ、多種多様な考え方を持つ利用者の方がいらっしゃる中で、時にはそういった人が提供するサービスが逆効果になるシチュエーションもあるでしょう。
介護ロボットを導入している介護事業所では、介護スタッフがいくら話しかけても反応がなかった利用者の方が介護ロボットが話しかけたら反応したという事例がしばしば聞かれます。
施設型のサービスを提供する介護事業所ですと、見守りサービスの導入で夜間の巡回中に利用者を起こしてしまうといった事象も減らすことができるかもしれません。
介護事業所の経営者・人事担当者の皆様は、職員の業務効率化や採用活動としてだけではなく、利用者への満足度向上という観点でも一度施設のDX化について検討をいただければと思います。
【介護施設のDX化による効果の取材記事は➡】https://newswitch.jp/p/34915