保育士養成校向けの無料求人誌『ヒトシア保育新卒』が発刊されて話題になっています。
この求人誌は全国の300以上の保育養成校に無料で配布されるそうです。
この求人誌が話題になっているのは以下の点に理由があると想定されます。
① 通常の保育学生は地元や現在の住居の近隣の保育施設へ就職しますが、全国の保育施設の求人を見ることで保育学生が視点を広げた就職活動を実施可能にした点
② 入社後のミスマッチや離職を防ぐために保育施設の実態に即した情報発信や働く魅力を伝える雑誌になっている点
③ いまの時代にあえてWeb媒体やSNSではなく、紙の雑誌で出すことで他の求人媒体との差別化が図られている点
とくに①と②の特徴は保育業界にとっては画期的であるといえるでしょう。
なぜなら保育業界では、自宅から近いという理由であったり、実習で行ったという理由で保育学生が保育施設への就職をしがちであるためです。
ただ、こういった理由で就職すると、なかなか働く保育施設が自分に合っているかどうかの見極めが不十分なまま就業してしまい、将来的にはミスマッチや離職につながりかねません。
保育学生が就職活動の段階で、保育施設一つ一つの特徴をしっかり把握することは中長期的には業界から離れていく人材を減らすことにもつながります。
そういった意味でこういった保育業界の課題解決を目指した求人誌は、業界の就業人口増加に寄与する可能性を秘めた雑誌であるといえるでしょう。
全国の保育施設の人事担当者の皆様もぜひこの求人誌を見ていただき、自社の採用パンフレットがきちんと保育学生に自施設の魅力を訴求できる内容であるかどうかを見直すきっかけとして活用いただければと思います。
【”ヒトシア保育新卒”の発刊記事は➡】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000360.000011666.html