〚保育トピックス〛利用者の家族を採用

人材不足が続く福祉業界、保育業界では利用者、子どもの家族や親族に施設で働いてもらうという事例が出てきています。
もちろんいきなり介護業務、保育業務に就いてもらうのではなく、その周辺業務から始めるケースが大半です。
周辺業務とは施設の清掃業務やレクリエーション・食事の準備・片付けなどの業務のことをいいます。

この取り組みは施設側の人材不足解消という側面以外に利用者・子どもの家族や親族にとってもメリットがある取り組みといえます。
家族や親族の施設で働くメリットとしては、具体的には下記があげられます。
①普段の施設内での利用者・子どもの様子を見ることができる
②普段から施設を訪問したい家族・親族にとっては施設を訪問する大義名分ができる
③利用者・子どもがお世話になっている施設に恩返しができる

そして、家族や親族へ採用活動という観点でリーチをする際にはいくつかの手段が考えられます。
□施設内外の掲示板に求人チラシを貼る
□家族や親族へのお便りや請求書の郵送書類の中に求人チラシを同封する
など

上記の手段ですと、外部の採用サービスを使用して求職活動を実施するよりは安価に採用活動を実施することが可能となります。
また、周辺業務から就業をしてもらい、そこからスキルアップや資格取得を通じて、将来的には正規の職員としての勤務の可能性もあります。
利用者・子どもの家族や親族への採用活動の取り組みは、福祉業界、保育業界の人材不足を解消する一つの手段であるといえるでしょう。
ぜひ福祉施設、保育施設の人事担当者は利用者・子どもの家族や親族の採用についても検討をいただければと思います。

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