千葉県柏市が保護者向けに保育の”見える化”を目指し、保活用の保育施設検索サイト『ルクミ―園探し』をリリースし、話題になっています。
この検索サイトが通常の保育施設検索サイトと異なり、話題となっている理由は以下の点にあると思われます。
① 保育施設ごとの日常の保育記録を紹介する”ストーリー”機能がサイト上にある
② “ストーリー”では写真だけではなく、”保育者の視点”や”保育計画とのつながり”も分かるように記載する項目がある
③ 保育施設の特徴に関わる様々な”タグ”を用意することで、ユーザーがSNSの感覚に近い形で保育施設を検索できる
最近では、子どもを預ける保育施設をSNSで探しているという保護者も増えてきました。
そういった保護者はSNS上で写真とそのストーリーで保育施設を評価しています。
『ルクミ―園探し』は最近増えてきたデジタルネイティブな保護者のニーズに応えた検索サイトの形の一つであるといえるでしょう。
また、ただ単に保育施設の場所や種別、費用といった変動性が低い情報以外に”保育の質”を見える化しようとしている点も重要なポイントの一つとなります。
“保育の質”を発信していることから、同サイトは求職者向けにも有益な情報発信サイトとして注目されています。
保育士が就業する場所や種別以外に保育施設を選ぶための判断材料が増えることは、それだけ自身に合った保育施設を選べるということにつながります。
保育業界の人事担当者は、保活用のサイトについて求職者が見ている可能性を意識して、普段提供している保育サービスの情報についても発信できるようにサイトを活用できるといいでしょう。
他にはSNSアカウントを自事業所で開設して、自ら情報発信することにチャレンジしてもいいかもしれません。
そういったチャレンジは、利用者の獲得だけでなく、人材の採用にもつながる取り組みとなることでしょう。
【保活用の保育士検索サイト『ルクミー園探し』の取材記事は➡】https://www.tokyo-np.co.jp/article/212154