最近、障害者の就労支援ツールとして話題になっているのが分身ロボット「OriHime」です。
「OriHime」とは、直感的な遠隔操作でコミュニケーションや移動が可能な分身ロボットです。
〚参考記事〛https://www.fnn.jp/articles/-/216458
企業向けの「OriHime」は主にカフェやレストランでの接客ロボットとして使用されています。
障害者の方々にとって就労支援ツールとして「Orihime」を使用するメリットとしては下記があげられます。
■障害者の方が「OriHime」を使用するメリット
① 寝たきりの方でも仕事ができる(賃金を稼げる)
② 声を出さなくても仕事ができる(賃金を稼げる)
③ 実際に自分がいるのが就業場所から遠隔地だったとしても仕事ができる
④ 接客業などのコミュニケーションが必要な仕事ができるようになる
⑤ 社会に参画する、人の役に立てる機会の創出
このように障害者の方々にとって「OriHime」を使用することは多くのメリットがあるといえるでしょう。
また、「OriHime」を使用する障害者を採用する企業側にとっても下記のメリットがあげられます。
■採用する企業にとってのメリット
① 人材不足な中でシフトに入ってもらえる人材を確保できる
② 障害者雇用ができる
③ 多様性のある人材を社会的に一早く採用しているという会社(SDGs推進企業)としてのPRができる
採用する企業にとってのメリットや人材活用の方法についてはまだまだ課題が多く残っているのが実態です。
たとえば、多くの飲食店では通常時のシフトにおけるオペレーションマニュアルが存在します。
もちろん「OriHime」を活用する場合には、このオペレーションの大きな見直しが必要でしょう。
障害者雇用やPRについても企業によっては重要度が違うため、まだまだ社会的な啓発も必要といえます。
福祉事業者は今こそ社会や接客サービスを提供する企業に対して、就労支援を積極的に提案していく必要があります。
社会や企業が変わるのを待つのではなく、社会や企業が変わるように積極的に働きかけていくべきです。
福祉事業所が「OriHime」を活用した就労を企業に提案するメリットは下記になります。
■福祉事業所が「OriHime」を提案するメリット
① 障害者の方々の就労支援を行える
② 障害者の就労支援に強い福祉事業としての特徴を打ち出せる
③ 障害者が社会参画することで、福祉業界全体のポジティブなメッセージが打ち出せ、業界の底上げにつながる
短期的なインセンティブとして障害者の「就労支援」というものもありますが、それ以上に中長期的なインセンティブとして業界全体が社会から注目されるというものがあります。
社会的に興味関心が高い業界には人材が集まります。
最終的には人材確保という形で自分たち福祉事業所にもかえってくる話でもあります。
□「OriHime」を提供する株式会社オリィ研究所