古本をポストに入れると障害者の就労支援につながる『ジョブボン』という取り組みが話題になっています。
これは、協力してもらっている企業などのオフィスに設置したポストにその企業で働く社員が古本を入れると、その古本を障害者支援施設が回収し、障害者がクリーニング・梱包・販売先への発送業務を行うことで、ビジネスとして成立するという取り組みです。
その中でも一般社団法人ワーキングバリアフリーは特に協力企業との連携をうまく進められているそうです。
同団体の営業努力もあり、古本回収に協力をする企業が年々増えてきており、2022年7月時点では古本を回収する提携先のポストは全国に117カ所あるそうです。
たとえば、提携先の1つであるNTTドコモでは、2020年10月から2022年7月までに本社だけで計3,200冊の古本を寄付しており、今後は全国の支店にこの取り組みを広げていく計画もあるそうです。
協力企業にとっても、SDGsや障害者の雇用支援、環境配慮といった観点で対外的に取り組みをPRできるために、まさに障害者支援施設とwin-winな関係を構築できる取り組みとなっています。
このように協力企業にとってのメリットもしっかり考えられたうえでの取り組みであることが、一般社団法人ワーキングバリアフリーの取り組みの1つの特徴であるといえるでしょう。
障害業界の人事担当者の皆様も障害分野以外の企業を巻き込んだ取り組みを検討する際は、その企業のメリットまで考えられていると、ビジネスとしての将来的な広がりが見えてくるかもしれません。
【ジョブボンの取り組みの詳細は➡】https://www.tokyo-np.co.jp/article/200804