いま障害者の就労支援の場としてクラフトビールの醸造所が全国的に話題となっています。
クラフトビールは地域の名産品としても売り出すことが可能であるため、障害者の就労支援という見せ方以外に、地域振興の取り組みとしてPRしていくことが可能です。
醸造所でつくったビールを地域の飲食店や小売店で提供・販売してもらえると、地域一丸となってクラフトビールを名産品として盛り上げることもできるでしょう。
EC販売なども含めてクラフトビールの売り上げが立てば、その分を障害者への賃金へと還元ができます。
醸造所だけでなく、付随してクラフトビールを提供するレストランまで運営できると更なる就労支援の場を増やすことにもつながります。
醸造所での想定される仕事としてはタンクや床の清掃、材料の投入などの仕込み作業、ビールの瓶詰めやラベル貼りなど多岐にわたるため、障害者の適性や得意なことに合わせて仕事を割り振ることができます。
醸造所以外のレストランですと、調理や洗い場、清掃、配膳の補助などの仕事ができるでしょう。
ちなみに醸造所×障害者の就労支援の取り組みを行う大阪市の「がよもん」では、あえて醸造所の外向けの壁をガラス窓にすることで、障害者が仕事を頑張っている姿を地域の人に見てもらう取り組みを実施しているそうです。
障害分野のことを地域の人たちに知ってもらい、身近に感じてもらうだけでなく、醸造所やクラフトビールの存在を知ってもらうことにも役立っているそうです。
また、がよもんでは、空き家を醸造所に変えることで、地域の空き家対策にも貢献しているとのこと。
こういった就労支援、空き家対策、名産品の開発などは、SDGsや地場産業の活性化など様々な側面でも対外的に打ち出していくことができます。
福祉業界の経営者・人事担当者の皆様はぜひ一度醸造所×就労支援の全国の取り組みについてチェックしてみてください。
【クラフトビール×障害者の取り組みに関する記事は➡】https://www.sankei.com/article/20220920-7RJ63OTY5JJMZF73SLQZOZN7EQ/