障害者がつくった焼き立てパンをクレーンゲームにして、地域の方に楽しみながらパンを買ってもらうことで障害者の就労支援を行うゲームセンターが話題となっています。
ただ障害者がつくるパンを地域で売るだけではなく、クレーンゲームにして購入してもらうことで、就労支援の取り組みにエンターテインメント性を持たせていることが、この事業が話題になっているポイントだといえるでしょう。
障害者の就労支援のための商品やサービスを販売している事業者で売り上げ面や話題面で成功している事業の共通点としては以下のいずれかの事項があげられるためです。
① 障害者が提供している商品・サービスであることを言い訳にせず、一般消費者の満足度が高いクオリティの高い内容の商品・サービスを提供している
② 福祉業界の商品・サービスであることに関係なく、エンターテインメント性があり、地域の方に楽しんでもらえる内容の商品・サービスである
③ 地域活性化やコミュニティづくり、教育、スポーツなど、何かしら地域事業に貢献できる商品・サービスである
④ ニッチマーケットで利益率の高い商品・サービスを提供している
上記のいずれかを満たしている福祉事業所の商品・サービスは地域の中で継続した売り上げを確保できていることが多いです。
就労支援×クレーンゲームの取り組みは上記のうちの②に該当する事業だといえるでしょう。
これらの取り組みは地域の方に福祉業界のことを知ってもらえる機会になりますし、こういった取り組みが増えると福祉業界が地域で認知され、更なる売り上げ増につながったり、業界の就業人口が増えることにつながったりするかもしれません。
福祉業界の経営者・人事担当者は就労支援の一環で、何かしらの商品・サービスを地域で提供する際は、必ず上記の①~④のうちの何を条件として満たせているかを考えるようにしましょう。
そういった取り組みは事業の売り上げだけでなく、必ず人材の採用活動にもつながってきます。
【就労支援×クレーンゲームの取り組みに関する取材記事は➡】https://www.dreamnews.jp/press/0000269659/