〚介護トピックス〛介護業界の離職率とは
介護労働安定センターが2021年の介護業界(介護職員とホームヘルパー)の離職率が「14.3%」だと発表しました。
この数値は近年では最も低い数値で、介護業界は離職率が高くないことの証明でもあります。
なぜなら厚生労働省の調査によると、2020年度の調査で日本全体の平均の離職率は「14.2%」だと発表されているためです。
介護業界は離職率が高いというイメージを業界未経験者には持たれがちですが、一般の業界とは遜色ないことを業界としてPRすることが可能な時代となっています。
また、介護業界の離職率はここ数年は年々下がり続けていますが、日本全体の離職率は年によって上下しているため、おそらく数年後には介護業界の離職率は日本の平均の離職率よりも低くなることが想定されます。
そのことにくわえて、介護業界の約4割の事業所が1年以内の離職率が10%以下というデータもあります。
これは、業界の中で離職率が高い事業所とそうでない事業所とで2極化していることを意味しています。
これらのことをふまえると、もし自事業所の離職率が低い場合には、業界の人事担当者の皆様はもっと未経験者に自事業所・介護業界の離職率についてPRしていけるといいでしょう。
離職率が低い事業所がより多くの就職・転職希望者に選ばれることで、職場環境が良い事業所が人材確保を行えるという正しいサイクルをつくっていけるためです。
いま介護業界では地域によっては離職率が高い事業所が人を大量に採用し、その人材が離職をし、離職した人材が地域の中で業界のネガティブな噂を流し、更に業界に人がこなくなるという負のサイクルがまわっています。
正のサイクルをつくり、求職者一人一人に介護業界の実態について知ってもらうことで、やがては業界・世論の大きな流れに変わっていくことも可能かもしれません。
【調査データの引用元➡】https://www.joint-kaigo.com/articles/791/