〚保育トピックス〛事業所の垣根を超えた勉強会

多摩市では市内の保育施設に所属する保育士が事業所の垣根を超えて定期的に集まり、保育についての学びや議論を重ねています。

自分達以外の事業所の人材との交流というのは業界の中であるようでそう多くはありません。

普段は同じエリアで人材や利用者の取り合いをしている事業所同士が自ら進んで、自事業所のノウハウを開示することはある意味では勇気が必要なことだといえるでしょう。

そのような中で、自事業所があるエリアにおける保育レベルの向上、及び業界の社会的地位向上/イメージアップのために集まり、積極的に意見交換ができるというのは素晴らしいことだともいえます。

こういった保育施設同士の勉強会や交流会が成功するためにはいくつかの気を付けるべきポイントがあるといえます。

そのポイントについては以下の事項だといわれています。

① 初回は主催者、及びファシリテーターをある程度中立的な立場の方が担当をする

② 参加する事業所の管理者や経営者が担当者の該当イベントの参加への理解がある

③ イベント中に意見や議論が分散しないように、ある程度議題やアジェンダ、議論の基準などが事前に決まっている

④ 参加者がエリアや業界のレベルアップという大義名分に共感をしている

⑤ 参加者が学びを持ち帰れるように、参加者全員が一定基準以上のサービスレベルを保有している

⑥ 参加者が参加しやすい場所・時間でイベントが実施されている

⑦ 単発のイベントではなく、継続した事業としてイベント自体が企画されている

⑧ イベント参加者がイベント参加後に同イベントで学んだ知見やノウハウを自事業所で活かす機会がある

ぜひ保育業界の自治体・業界団体の関係者や人事担当者は自事業所のレベルアップだけでなく、エリアや業界全体の底上げのためにこういったイベントへの自事業所の職員の積極的な参加やイベント自体の企画についてを検討いただければと思います。

イベントを通じてお互いの事業所の知見を持ち帰り、自事業所の施設運営に活かすことができるため、こういったイベントは必ず自身の事業所にも返ってくる取り組みだといえるでしょう。


【多摩市の保育施設同士の勉強会の取材記事は➡】https://www.townnews.co.jp/0306/2022/10/20/647034.html