〚障害トピックス〛節約した経費を賃金に反映
群馬県にあるメロンの水耕栽培施設の一事業所では、冬季のビニールハウスの加熱の燃料に施設周辺の山林の間伐材を活用することで、その浮いた経費を働く障害者の工賃引き上げにつなげています。
最近ではこのような経費節減に関わる取り組みのように、どうすれば障害者の賃金が上がるのかということを模索・チャレンジをする福祉関連の事業所が増えてきています。
障害者の賃金を上げるために事業所でできることはたくさんありますが、ここではいま福祉業界内でよく実施されている方法について以下に紹介をさせていただきます。
① 運営している事業のコスト削減(節約)を行う
② 展示会・販売会を実施することで、商品・サービスの販路を広げる
③ 商品・サービスのクオリティを上げることで、一般の小売店や百貨店などで販売する
④ 地域の名産品として商品・サービスの知名度や認知度を上げる
⑤ ニッチマーケットに特化した商品・サービスに切り替えることで、売り上げにおける利益率を上げる
⑥ 既存(既製品)の商品・サービスと組み合わせることで、商品・サービス自体の付加価値を上げる
⑦ 障害者の就労支援と相性が良いといわれている地域向けのカフェや飲食店を展開、もしくはその中で商品・サービスを販売する
⑧ 農林水産業のように後継者や働く人材が不足している業界において、障害者が就労を行う
このように就労支援を行っている事業所は常に障害者の賃金を上げるために何ができるかを検討し続ける必要があるといえるでしょう。
また、事業所としての収益が上がると、それだけ障害者以外の人材の待遇にも反映することが可能です。
待遇が上がるとそれだけ地域において人材を採用成功できる確率も上がるでしょう。
福祉事業所やその周辺の事業者の経営者・人事担当者の皆様は収益を上げるためにどういった工夫ができるかを今一度確認・検討をいただければと思います。
【水耕栽培施設で障害者の賃金を上げるための取り組みを行っている事業者の取材記事は➡】https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/186094