〚介護トピックス〛小学生向け介護の謎解きイベント
小学生3年生・4年生を対象とした、楽しみながら介護を学べるプログラム「ナゾとき・カイゴ」が静岡県で開催されました。
こういった取り組みは地域で介護を志す若者を増やす素晴らしいイベントであるといえます。
なぜなら人は自分が知っている職業の中から仕事を選びがちだといわれているためです。
小学生が子どもの頃から介護の仕事を知る機会があると、高校・大学などの学校卒業時に介護の仕事を就業の選択肢に入れてもらえる可能性が高まるでしょう。
くわえて、今回の「ナゾとき・カイゴ」の取り組みの一つの特徴として、”『謎解き』という遊び心があるイベントを通して、介護のことを知らない子ども達でも楽しめる内容になっている”という点があげられるでしょう。
よく福祉業界の中でこういった子どもや地域住民向けの介護の啓発活動関連のイベントは実施されていますが、介護のことを知らない人にとっては参加がしづらい内容のイベントも散見されます。
実際に介護業界の未経験者向けの啓発イベントのはずが、参加者はほとんど業界の関係者というイベントも昨今では珍しくありません。
こういったイベントを企画する場合、子どもや地域住民を集客するためには”業界のことを知らない人が楽しめる内容かどうか”をしっかりと考えていく必要があるといえるでしょう。
また、こういった取り組みは自治体や業界団体だけでなく、一事業所でも実施可能な取り組みでもあります。
最近では地域で介護を志す若者を増やすために地域の子供たち向けに介護サービスや自施設を知ってもらうためのイベントを企画・実施する事業所も増えてきました。
すぐに結果が出る採用活動ではありませんが、中長期的に見ると自事業所だけでなく、業界全体の人材不足解消につながる取り組みでもあるため、福祉業界の人事担当者の皆様はぜひ子どもや地域住民向けイベントの開催について検討をいただければと思います。
【「ナゾとき・カイゴ」の参加レポートは➡】https://yukawanet.com/archives/kaigo20220918.html