〚保育トピックス〛リファラルカードの作成

最近、リファラル(知人紹介)採用に注力をする福祉事業者、保育事業者が増えてきています。
保育士は保育の基礎を学んだ大学や専門学校の同期と卒業後も関係があったり、前職における人間関係などで、保育士同士でつながっているケースが多いためです。

リファラル採用は、自事業所が働きやすい職場であれば、他の保育事業所より人を引っ張れる可能性がありますし、保育の資格を持っているものの現在は保育の現場で働いていない潜在保育士に声をかけられる可能性もあります。

リファラル採用についてはうまくいっている事業所もあれば、そうでない事業所も存在します。
その成否は「従業員へリファラル採用の意識が浸透しているか否か」によるといわれています。
実際にいくら法人本部や施設長、人事担当者がリファラル採用を事業所で推進していきたいと思ったとしても、従業員が動かないとリファラル採用はプロジェクト自体が前に進まないためです。
事業所によってはリファラル採用を推奨するポスターや掲示物がただ職員のロッカー室や掲示板に長期間貼られているだけの状態が続いているというケースがあります。
一方でリファラル採用だけで通年の採用活動が完結する事業所が存在することも事実です。

それではうまくいっている事業所はどのような取り組みを行っているのでしょうか。
リファラル採用の成功にはいくつかの要素はありますが、「リファラルカード」を作成して従業員へ配布しているか否かというのは大きなポイントであると思われます。
「リファラルカード」とは名刺の大きさの紙に法人、事業所の求人内容が書かれており、従業員が常に財布や名刺入れ、カード入れ、ポシェットなどに入れておくことができるカードのことです。
このリファラルカードを従業員へ配布するメリットは下記となります。
■従業員が普段からリファラルカードを持ち歩いてくれる
■従業員が友人、知人、家族に自事業所のことを紹介する際に、カードタイプだと渡しやすい

従業員がリファラルカードを持ち歩いてくれることで、普段からリファラル採用について意識をしてもらうことが可能になります。
ちなみにこのリファラルカードの作成には下記の5つの事項を意識する必要があります。
①事業所の特徴や差別化のポイントが一言で書かれていること
②事業所の理念やビジョンが分かりやすく書かれていること
③事業所の特徴や差別化をとらえた写真が1枚以上入っていること
④働きやすさが伝わり、応募のハードルを下げる文言が分かりやすく書かれていること
⑤法人本部や人事担当者の連絡先、もしくは求人の応募方法が明記されていること

リファラルカードについてはラクスルなどのWEB申込タイプの印刷サービスを使用すれば、テンプレートをPPT(パワーポイント)で取得できるため、自社のPCで簡単にカードを作成することができます。
また、ラクスルであれば、小さな事業所であれば、数千円で印刷~納品まで完結することができるでしょう。

リファラル採用を推進していきたい福祉事業所、保育事業所の人事担当者はぜひ一度リファラルカードの作成を検討いただければと思います。