〚保育トピックス〛”推し活”休暇制度の導入

北海道札幌市にある保育施設が『推し休暇』制度を導入し、話題になっています。

この制度は従業員がアーティストのライブや映画、演劇、ゲーム、ディズニーランドなどの”推し活”を理由に自由に休暇を取れるという制度です。

既定の有給休暇と合わせて、『推し休暇』としてさらに最大10日間の休暇が有給で付与されるとのことです。

もちろん休む人が増えるということはそれだけシフトを組む難易度は上がるかもしれませんが、こういった制度を導入・実施することで「こんな制度がある施設で働きたい」といった人材が集まってくるため、中長期的にはシフト運営で困ることがなくなるということが想定されます。

卵が先か鶏が先かという話かもしれませんが、こういった事業所はまずは人材を採用できる土台づくりを行っているといえるでしょう。

また、保育業界というと、昨今では人材不足による働き方に関するネガティブなニュースが取り上げられがちですが、こういった働き方に関するポジティブなニュースはもっと世の中に発信していくべきだといえるでしょう。

そうすることで、少しでも「保育業界は働きやすそうだ」といったイメージを世の中に定着させ、更なる人材獲得につなげることが可能となります。

なぜなら就活生向けの企業選びの判断軸で重要視するポイントとして「働きやすさ」が第一位であるという調査データが世の中にたくさん出ているためです。

保育業界の人事担当者の皆様はぜひ自事業所でこういった「働きやすさ」に関する打ち出しや制度の導入ができないかについて一度検討をいただければと思います。

また、たとえ自事業所ではこういった制度を近々では導入ができなかったとしても、こういった取り組みを行っている保育施設の事例を積極的に情報拡散することは業界のイメージアップにつながります。

保育業界全体で働きやすい施設を応援していければと思いますし、一施設でも多くの事業所が働きやすくなることで、業界全体の人手不足が解消される日がくるかもしれません。

【推し休暇制度を導入した保育施設の取材記事は➡】https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20221014/7000051531.html