〚障害トピックス〛大学が障害者施設と産学連携

藍野大学が産学連携の取り組みの一つとして、障害者施設と提携することが発表されました。

これは大学の校舎内に大学生がアルバイトをする『出張カフェ』を設置・運営し、そのカフェの中で障害者が作るハンドメイド物品の販売や展示会などを行うという取り組みです。

福祉業界とは関係がなく、学生がアルバイトを通じて自然と障害者の就労支援に関わることができる取り組みだと注目されています。

この”福祉業界とは関係なく”というのがこの取り組みにおける重要なポイントとなります。

重要なポイントとなる理由は、求人の出し方にあります。

たとえば、障害者の就労支援に関わるアルバイト求人を出す際に正攻法で訴求するとなると以下の出し方になるでしょう。

「障害者の就労支援に関わるカフェでのお仕事です。その中で飲食サービスも実施します!」

上記の打ち出し方だと、もともと福祉に興味がある学生が応募してくることになります。

一方でカフェを基軸にアルバイト求人を打ち出す場合、以下の訴求ができるようになります。

「大学内で飲食サービスに関わるカフェのお仕事です。その中で地域福祉の商品も取り扱います!」

上記の打ち出し方だと、福祉以外に飲食関係の仕事に興味がある学生にもリーチができるでしょう。

そうすると、より幅広い層の学生に福祉業界のことを知ってもらえます。

大学生に就職活動前の早い段階で福祉業界のことを知ってもらえると、それだけ就職活動の際に福祉業界を就職の選択肢に入れてもらえる可能性が高くなるでしょう。

福祉業界の人事担当者の皆様は自事業所の採用活動で求人の打ち出し方を考える場合、どういった見せ方ができるかについて上記の事例を参考に考えてみていただければと思います。

また、大学と何かしら協業することも採用活動に活かせる取り組みとして企画・検討をいただければと思います。


【藍野大学の障害者施設の連携に関する取材記事は➡】https://digitalpr.jp/r/65207