〚障害トピックス〛ロボットスーツについて

数年前より介護業界、障害業界でロボットスーツ(マッスルスーツ/アシストスーツ)が注目を集めています。
介護業界、障害業界では介護度が高い利用者へサービス提供する際に介護スタッフへの体、とくに腰への負荷が高くなります。
その際、ロボットスーツを活用することで介護スタッフの身体的負荷を下げることができるためです。

ただ、ロボットスーツが活躍している福祉事業所はそこまで多くないというのが実情です。
なぜここまで注目をされながら福祉事業所における活用が進んでいないのでしょうか。

その理由は主に下記の2つであるといわれています。
①ロボットスーツの装着まで時間がかかるケースが多く、介護中にそこに時間を割くことができない
②ロボットスーツ自体の費用が高額であるため、施設側が従業員全員分のスーツを用意できない

①については、ロボットスーツを提供する各社が時間をかけずに装着できるスーツの開発を急いでいます。
年に何回かある介護や障害業界向けの展示会やフェアなどで常に最新の商品や技術の動向を把握することをお勧めします。

②については、行政や自治体の助成金を活用するといいでしょう。
時期によってはこういったロボットスーツや介護ロボット、ICT関連のツールを施設が導入する支援を行政や自治体が行っていますので、定期的に行政、自治体のホームページや会報誌をチェックしておくことを勧めします。
大和ハウス工業株式会社のような代理店に最新の情報をヒアリングするのも一つの手段でしょう。

一方で、こういった介護ロボットやロボットスーツを活用すること自体を法人や施設のブランディングに活かしている福祉事業所も存在します。
たとえば、社会福祉法人善光会などは介護ロボットやICT関連のツールうまく活用している福祉事業所として国内外から多数の取材を受けており、法人、施設自体の広報やPR活動に繋げています。

介護ロボットやロボットスーツの積極的な導入、活用については学生や求職者にとっても従業員を大切にしようとしている企業姿勢が伝わるため、採用活動においてもプラスに働きます。
採用だけでなく、従業員の離職防止にも効果を発揮する可能性もあるでしょう。
福祉業界、介護業界の人事担当者は一度介護ロボット、ロボットスーツについての最新の動向について調査してみることをお勧めします。